木浦の涙1935年歌詞

船頭の舟歌悲しく響き
三鶴島(サマクト)も波に揺れ霞むのに
港の新妻(おんな)は瞼を濡らす
別離(わかれ)泪(なみだ)か木浦(モッポ)の悲哀
胸に想いを抱えて山の麓(ふもと)に
貴方(あなた)の影が浮かんで尚さら恋し
山に吹く風は川を包み
焦がれ泣く胸木浦(モッポ)の歌に
夜更けの三日月空に浮かぶ
古傷が今更なぜ痛む
戻らぬ貴方(ひと)ならこの心もいっそ
港の誓い木浦(モッポ)の愛よ

船頭の舟歌ぼんやりと
三鶴島(サクマト)波の間に消えるのに
埠頭の新妻ポツポツと裳裾を濡らす
別れの泪か木浦(モクポ)の悲しみ

三百年の恨みを抱き露積峰(ノジョクポン)の麓へ
あなたの影がはっきりと浮かび切ないこの身
儒達山(フダルサン)の風も栄山江(ヨンサン川)を抱き
あなたを偲び泣く心木浦の唄

夜更けの三日月は空を流れ行くのに
どうして昔の傷がなお痛む
来られないあなたならこの心も預けるものを
港の結んだ操木浦の愛