ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)

ロマン主義
1775年4月23日‐1851年12月19日
18世紀の終わりから19世紀にかけてのイギリスの代表的画家がターナーです。風景画の代表である「印象派」が誕生したのは19世紀後半ですから、それよりも前に風景を絵にしていたターナーは、最初の風景画家といえるでしょう。若くして成功したターナーは、生きている間にとてもたくさんの作品を残しています。後のモネやルノワールたち印象派の画家たちにも影きょうを与えたという、ターナーはどのような風景画を描いていたのでしょうか。

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ターナーのプロフィール
1775年にロンドンの理髪店の子供としてうまれたターナーは幼い頃から絵の才能がありました。父親も絵の上手なターナーが自慢で、よく店に飾っていたといいます。ターナーは子供の頃から身近にあったテムズ川が好きで、このことが水を多く描いたきっかけでもあったのでしょう。
美術の教育を特に受けていなかったターナーですが、14歳でロイヤルアカデミー・スクールズに入学しました。24歳でロイヤル・アカデミーの準会員になり、27歳という若さで正会員になっています。
若いときからターナーはよく旅をして、各地の風景をスケッチしていました。早くから注目されていたターナーは最初、写実的な風景を描いていました。
そんなターナーの画風が大きく変わったのは、44歳のときのイタリア旅行でした。イタリアの明るい絵画を見てから、ターナーの描く作品は、写実的にものを描くのではなく、光や風、大気を描くようになったのです。ターナーの絵画は後期になればなるほど線がはっきりせず、あいまいにもなっていきました。
1851年、テムズ川が見える自宅で息をひきとりました。ターナーは300点近くの油絵と2万点近くの水彩画を残していましたが、そのほとんどをイギリスに寄付したのです。
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ターナーの絵画の特徴
風や大気を描いていたターナーの作品は、線がはっきりせずあいまいに見えます。あいまいにも関わらず、ターナーが描く自然は力強く、圧倒的な存在感を感じることができるのです。大気や風の動きを表現するために、円やだ円の構図を好んで描いています。また、光を表現するために、色は白を多く使い明るさを出しているのも特徴的です。
ターナーの有名な絵画
一生の間に2万点以上の絵画を制作したターナーですが、きちんと本人が管理していなかったために、ひどく傷んでいるものも数多くあります。今も保存され、ターナーの代表作を紹介しましょう。
戦艦テメレール号
戦艦テメレール号 – ターナー
ターナーがテムズ川を定期船にのっているときに、スクラップされる前の戦艦を見たのが題材になっています。それを見たターナーは急いで数点のスケッチを描き、翌年この作品を完成させました。ロイヤル・アカデミー展に出品されたこの絵画は絶賛されています。この当時のターナーの絵はまだ船の形がわかりますよね。ロンドンのナショナル・ギャラリーにあります。
ノラム城、日の出
ノラム城、日の出 – ターナー
ターナーが晩年に描いた作品で、彼の死後にこの絵画は発見されました。城や崖が朝もやの中に建っているのが描かれているのですが、ぼんやりしていてほとんど見えません。水彩画のように描かれていますが油絵です。抽象的にも見えるこの絵画は、完成しているのか未完成なのか専門家たちを悩ませました。ロンドンのテイト・ギャラリーにあります。
徹底した秘密主義だったターナーは、人間関係や絵画の手法に関しても周囲にあまり語りませんでした。しかし、彼が残した絵画はのちの印象派たちにも影響を与えます。