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ジョン・コンスタブル(John Constable)

 

自然主義
1776年6月11日‐1837年3月31日
19世紀前半のイギリスを代表する風景画家としてコンスタブルは有名な画家です。コンスタブルが風景画を描いたことにより、風景画は絵画としての地位を確立することができたのです。コンスタブルという人の名前を聞いたことがない人もいるでしょう。19世紀まで、評価されることがなかった風景画を確立したイギリスの風景画家、コンスタブルとは一体どんな人だったのでしょうか。コンスタブルがかいた絵で有名な作品はどういったものがあるのか、見てみましょう。

コンスタブルのプロフィール
1776年イギリスのイースト・バーゴルトという町の裕福家の子供としてコンスタブルはうまれました。
コンスタブルが画家を目指すようになったのは20歳のころからで、ロンドンに行ったときに一人の風景画家に出会ったのがきっかけでした。23歳のときには美術学校に入学し、画家としてデビューしたのは26歳のころでした。コンスタブルは30歳からうまれ故郷の周辺の風景を描きはじめます。
しかし、コンスタブルの絵画は母国イギリスではほとんど評価されませんでした。それでも風景画を描き続けていたコンスタブルは、1824年に「干草車」をパリのサロンに展示されました。コンスタブルの絵画はパリでは大絶賛されました。1829年、53歳でようやく長年希望しつづけていたロイヤル・アカデミーの会員になりました。イギリスであまり評価されることのなかったコンスタブルは1837年61歳でこの世を去りました。
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コンスタブル
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ミレイ
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モネ
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ロートレック
スーラ
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ダヴィッド
コンスタブルの絵画の特徴
コンスタブルが生きていた時代、風景画はあまり重要視されていませんでした。この当時に多く描かれていたのは宗教画や人物画で、風景はその後ろの背景に少しだけ描く程度だったのです。
また風景画を描くようになっても、多くの画家たちは歴史的建物や名所などを中心に描き、コンスタブルのような森や木、川の風景画を描いた画家はいなかったのです。コンスタブルはうまれ故郷の周りを中心にイギリスの田舎の風景を描きつづけました。
特にコンスタブルは風景の中に流れている雲が特徴です。決して大きく空が描かれているわけではありませんが、風の流れによって形が変わっていく雲をうまく表現しています。
しかし、その雲は実際に描いているときにあったのではなく、普段から雲のスケッチをしていた中から、その絵に一番似合う雲を選んで描いていたといいます。
コンスタブルの有名な絵画
19世紀のイギリスの田舎を中心に、穏やかに流れる人々の生活や風景の一瞬を柔らかなタッチで描いていたコンスタブルの有名な作品はほとんどが風景画です。その中でも後の画家たちに影響を与えたものを紹介しましょう。
干草車

イギリスではあまり評価されなかったこの作品は、フランスで大絶賛されます。干草車とそれを引く牛、そして農夫の様子というなんでもないような当時のイギリスの田舎を描いたものです。
この風景画をフランスで見たドラクロワは大絶賛し、影響をうけたのです。後の印象派たちが大きく影響を受けるきっかけになった作品でもあります。ナショナル・ギャラリーにあります。
ソールズベリー大聖堂

コンスタブルは、このソールズベリー大聖堂を題材にした絵画を何点か残しています。どれもがソールズベリー大聖堂が中心ではなく、景色の中の一つとして描かれています。
ソールズベリー大聖堂を描いた作品はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館やワシントンの国立絵画館などにあります。
19世紀の芸術史の中で「風景画」を芸術として高めるきっかけとなった画家がこのコンスタブルです。当たり前の風景を当たり前のように描くことにこだわった画家だったのです。これらの考えは19世紀後半の印象派に受け継がれていったのです。
コンスタブルと関係がある画家:ターナー、モネ、ドラクロワ